代表の休日の過ごし方を紹介しています。

投稿者: | 2010-11-14

代表の田中が休日に畑で野菜を栽培し、花を育てています。仕事で疲れたときに、ちょっと畑に寄って、野菜が育っている姿に、また、美しい花が咲いていて心を和ませてくれるひと時を頂いています。

池の横にある道を通って美しい景色を眺めながら歩いて行くと、いつの間にか仕事の事はすっかり忘れてしまい、「今日はどのような花が咲いているのかな、地中から何か芽を出していないかな」という思いに捉われます。国道沿いの大きなショッピングセンターから少し離れると、こんなに静かな落ち着いた場所があって嬉しくなります。いつも車で通り過ぎていると、身近にある大切なものを見落としてしまいがちですね。

美しい花が咲いているのを見て思わず車を止めて花見を始めた方がいました。代表の私が草取りをしています。

今年は、春先の遅霜や酷暑の影響で作物の生育は良いとは言えません。ですが、そんなに手を掛けている訳ではありませんが、成長していくこれらの姿を見ていると、力を与えられているような感じを受けます。 11月を迎えた今は、急激に温度が下がって冬に突入して行くという感じがですが、皆様お住まいの地域はどんな様子でしょうか。

ストレスが多く何かと忙しく、不安な時代を生きなければならない私たちですが、毎週定期的に休みを取り、体と心を休ませましょう。畑仕事をしていると体は適度に疲れて、心は軽くなります。仕事から離れて皆様の心も安らぐようなページにしていきたいと思っています。

このページに登場する花や野菜は、私自身が千葉県を中心に色々な所に仕事でお伺いした折に、お客様からの好意で頂いたものですが、植えたところ増えて花や野菜が一杯になり、近くの畑を借りて栽培するようになったのですが、思えば、千葉県は恵まれたところであります。

もちろんここでは農薬は一切使いませんし、除草剤も使いません。草が生えてくるときには草との格闘で、額に汗して行うこの大変な作業が怠けようとする人間を安全な環境に置いてくれることに気が付きました。更に、花や野菜の成長を見守っていると、育てている人が大切な事を自然の教訓から教わっている事にも気がつきます。

冨里町に成田生産組合という自然栽培で農業をされているグループがあります。この中の指導的役割を担っている高橋博さんという方がおられますが、実際にお会いして話を聞く機会がありました。彼の栽培法は現在主流の有機栽培とは全く異なり、土を造り、種を育てるのですが、 その方法は不思議な事に教育や仕事、また会社の経営にも応用でき、人の正しい生き方にも通じる道でありました。

また、木村秋則という方も、自然栽培ではとても有名な方です。奇跡のりんごというあまりにも有名な彼の著書は、読む方に感動を与え、人の生き方を教えてくれています。是非読んでいただきたい本です。

その栽培法が完成するまでには、畑の場合で約10年掛かるということですので、簡単にはたどり着けませんが、現代人が忘れてしまった大切なものを教わる事が出来ました。現在の日本では、有機栽培の野菜がが一番良いと思っている方がほとんどだと思います。私自身もつい最近までそう思っていましたが、実は、有機栽培を行っている農家(日本以外でも)がその栽培法に行き詰ってきている方が多くおられるというのです。自然栽培のお話を伺ってからは、この方法が一番良い栽培法ではないかと思っています。興味のある方はぜひ成田生産組合のホームページも参考になさってください。 お隣の韓国からも自然栽培法を学びに来ていて、韓国ではかなり自然栽培が盛んなようです。

この畑で栽培しているものは、花ではヤマユリ、古代ハス(大賀ハス)、日本桜草、アメジストセージなど。野菜は赤芽芋、里芋、小糸在来(大豆)、独活、なめこ、加賀丸芋、サツマイモ、ジャガイモ(男爵)、にんじん、トウモロコシ、トマト、スイカなどです。野菜は種も採取しています。

ほとんどの方は種を毎年買い求めるのですが、種を採取すれば種の代金は掛かりませんし、その土地にあった野菜ができ、病気にも強いものとなっていきます。皆さんご一緒に元気な野菜を作りましょう。 そして、元気な体も作りましょうね。ぜひこのページを楽しんでください。よろしくお願いいたします。

古代ハス  大賀ハスとも呼ばれていて、大賀一郎博士がこのハスの種を発見して2000年前の眠りから覚めさせたのです。その美しい花は見る人の心を捉えます。これほど美しい花は私も初めて見ました。古代ハスを管理・栽培している方からほんの少しレンコンを分けて頂いたのですが、今はこのように美しく咲くようになりました。夏が来るのが待ち遠しいです。

お隣の畑で一緒に家庭菜園をされている矢口さんがこの花を見て、感動されて栽培してみたいと云って来られましたので、寒い時期に蓮根をお分けいたしました。交換した古い浴槽 を利用して蓮根を植えたところ、無事に根付いて花が咲いたと言っておられましたが、それを聞いて嬉しくなりました。

ハスを種で増やしていくとDNAがしっかり伝わらないという問題があるそうです。純粋な大賀ハスを残していくには、蓮根で増やします。そうするとクローンハスとして遺伝子が正確に伝えられるのだそうです。私の畑の数百メートル先にも蓮田がありますので、交雑しないようにするためにも蓮根だけで増やしてきました。

8年くらい栽培していますが、頂いた時と変わらない美しい大賀ハスが咲きます。純粋な古代ハスを栽培していくには種を取らないで、レンコンだけで増やしていくのだと教わりました。 いまでは、たった一粒の種から育った大賀ハスが全国で見られますし、個人でも栽培されている方は、結構いらっしゃるようですが、大賀ハスの純粋種かどうか疑わしいものがたくさん増えているという話を良く耳にします。純粋種を残していくには、それなりの苦労と覚悟が要るようです。

大賀ハスを初めて千葉公園で見たときは、そのあまりの美しさに感動いたしましたが、そのハスを自分で育てる事になろうとは夢にも思っていませんでした。純粋な大賀ハスを守っている方から、思わぬご縁で蓮根をほんの少し分けて頂いたのですが、大切なこの贈り物を育てられる喜びを頂いています。

一宮町駅の近くに住んでいらっしゃる方の所に仕事で伺ったときに、その方のお庭を見てびっくりしました。たくさんの美しい花が所狭しと咲き乱れているではありませんか。近所でもいろいろな花を咲かせる事で評判の方でありました。

この方は長生村の小学校の前に畑を借りて野菜や花をたくさん栽培しているので、ご存知の方も多くいらっしゃる事と思います。この方にアメジストセージをいただき、挿し木をして畑の端に植えました。

この道は、ウオーキングをしたり、犬の散歩をしたりと朝夕にはたくさんの方が通ります。秋には多くの方の目を楽しませてくれるので、今年も咲かせてみようと思います。苗を欲しいと言って来ている方がおられますので、春にお分けできるように予定しています。

自分が咲かせた花が他の人を喜ばせるというのはちょっと嬉しくなりますね。 私自身もこの花は沢山増やす事が出来ました。

百合の種類は沢山ありますが、ヤマユリが一番美しいと云われる方が多いです。百合の王様と呼ばれていますが、ピッタリの表現だと思います。 しかし、栽培は難しいものがあります。

人工的に栽培するとなぜか病気になりやすいので、自然の中で生えている山百合を掘って自宅の庭などに植えてみても、よほど生育環境を整えられない限り消滅してしまいます。この繰り返しで里山から急速にその姿を消しているのです。私は栽培する環境を自然に生えている状態に近づけるように工夫して栽培しています。 畑の山側で半日陰のところを中心にして育てています。

更に今年は、植木鉢を10鉢ほど用意して 植木鉢での栽培に挑戦してみました。この猛暑で鉢の栽培は無理だったかなと思っていたところ、このように鉢の栽培のほうが良いと思えるような結果を出す事ができました。花が散ってからも葉っぱは元気が良いので安心しています。来年も鉢での栽培も続けようと思います。

11月から1月にかけての寒い時期に大きな球根を掘り起こしてみると、親の球根の上にたくさんの木子(小さな球根)が付いています。これを分けて植えてあげると、早く沢山のヤマユリを増やす事ができます。

種を蒔いて育てるには、5,6年掛かりまので、忍耐と待ち望む心が必要ですが、育てる人がヤマユリに心を育てられるという喜びがあります。

ヤマユリの栽培法が本やホームページで紹介されていますが、ヤマユリはウイルスを持っているという理由でどの方法も病気予防のために農薬を使用することが必要と記されています。自分自身も何度かヤマユリを病気にしてしまった事がありましたが、生育環境を整えることによって病気にならないように管理し、農薬は使用しません。

私自身、まだヤマユリの栽培法を100パーセント理解したわけではありませんが、生育に適した環境を作ってあげる事によって、病気にならずにきれいな花を咲かせてくれるのだと思います。

この辺りでは、木更津から来る有料道路の工事があちこちで行われていて、道端に咲いていた山百合が道路の拡幅工事で一気に姿を消そうとしている光景に出会い胸が痛みます。自然の中では見られなくなる日も近いと心配されています。一宮町の花が山百合に指定されていますが、この町では、一度だけしか見たことがありません。 この町からはほとんど姿を消してしまったのでしょうか。あるいは、山の中にひっそりと咲いているのでしょうか。

神奈川県の中島尚武さんは、ササユリの栽培法を研究されている方ですが、その課程でヤマユリの栽培も行って、ヤマユリ栽培の良い方法を思いつかれた方だと思います。 彼のヤマユリとササユリに対する観察と研究には素晴らしいものがあります。私は、この方の山百合の栽培方法を参考にしています。一般の山百合の栽培方法とは全く異なっています。この記事は 「ユリの栽培法」で検索すると見ることができます。

掘り上げた球根の回りに付いていた木子です。3月の中旬の様子です。既に芽が出ていました。1月までの寒い時期に掘り上げて植えてあげると良いと思います。

2010年3月22日のヤマユリの様子をご紹介します。これは、自宅の庭で栽培しているヤマユリが芽を出したところです。最初の数年間は上手く育たない事もありました。良く観察していて気がついたのですが、ヤマユリの生育環境を整えてあげると、病気にならずにきれいに咲いてくれるのだと分かってきました。

3月22日                              3月22日                4月19日

ヤマユリの球根は、庭の物置の下に植えてあります。その理由は、この方が土の水分が少なめで、直射日光が球根のある地面に直接当たらないので生育環境が自然の状態に近いからです。この場所に植えたヤマユリは私の庭では毎年良く育ちます。

ヤマユリを自然の中で見たことのある方は、その場所が崖の上や斜面 などの高いところに多く見られ、その周りには草が生えていて根本を覆っていた事を覚えておられる事でしょう。高いところに生えていれば水はけは良いですし、草が生えていれば、球根のある地面は直射日光が当たらず、地温は上がりません。そして、肥料はほとんどない場所に生えています。僅かに枯葉が地表を覆っている以外には。 家庭で山百合を栽培しようと思われている方は、この生育環境を理解されると必ず良い結果がでるものと考えます。

長柄町へ仕事に行ったときのことです。お客様が里芋の種を植えて見ませんかと言って種芋を下さいました。この方は毎年、種芋を採取して育てていらっしゃる方で、里芋と赤芽芋(アカメイモ)の種を分けてくださいました。

12月に全部掘り出したところ、里芋は一列で20個しか植えませんでしたが、大量の収穫があり、いくらかおすそ分けしたのですが、3月末まで 持ちそうです。。

私はこの時まで赤芽芋はセレベスと同じ物であると勘違いをしていました。お客様から赤芽芋の種を頂く時に、「赤芽芋ってセレベスの事ですよね。」と言ったところ、「セレベスと赤芽芋は別の芋ですよ。」と言われて、この時初めて赤芽芋は在来の芋であることを知りました。

現在は種屋さんでもセレベスを赤芽芋といって販売しているところが多いので感違いをされている方が多いと思います。 12月に全て掘り出しましたが、赤芽芋は全て種にしようと思い、貯蔵しました。 貴重な赤芽芋は全部種芋にしようと考えています。 種芋が痛まないで春に掘り出せると嬉しいです。

近年は、わが国古来の赤芽里芋は極わずかしかなく、ほとんど見られなくなっているとのこと。外来種のセレベスに変わっているようです。赤芽里芋は芽の部分のみが赤くて、セレベスは芽の部分幾重かに重なっている皮の生え際の部分も赤くなっているそうです。

加賀丸いもというとろろにして食べる芋を栽培しています。とろろが好きな私ですが、自然薯を見つけるのが上手ではありませんので、この芋を栽培することにしたのです。とても栄養があり、滋養強壮には最適な食べ物です。消化も良くまさに健康食そのものですね。

栽培は種芋をとっておいて、5月頃に小さく分割して浅く埋めておくと蔓が延びてきます。その蔓を竹の垣根に絡ませて伸ばします。蔓の勢いがあるものほど良い芋に成長します。

丸いもには他に丹波丸芋と伊勢芋があります。丹波丸芋も毎年育ちますが伊勢芋は栽培がとても難しいです。この芋は同じように栽培しても成長しないのです。

去年の11月に3個ほどやや成長した伊勢芋を掘り出しました。今年はこの芋を種芋にして植えてみようと思います。伊勢芋は、丸いもの最高級の品種とのことで、栽培も三重県の産地を出ると育たないと云われています。なぜだか分かりませんが、栽培に成功している方はごく僅かなようです。もし、栽培されている方がおられましたら、ぜひご教示下さる様お願いいたします。

10月からサツマイモの収穫が始まりました。今年は寿という種類と、名前が分からないのですが皮が白い色をしているサツマイモの2種類の苗を植えました。寿は美味しいうえに比較的長く保存できるということで育ててみました。

寿のいも蔓           白い皮のいも蔓

白い皮のサツマイモは蒸かして食べて見ましたが、我が家の子供たちには好評でした。私自身美味しいほうだと思いました。来年のために種芋を保存しようと思っています。農家の人に聞いて、去年は畑の深いところに貯蔵しましたが、全て腐ってしまいました。

掘った芋(寿)         皮の白い芋

洗うときれいになります

お客様の中で、紫のサツマイモを春まで保存しながら料理に使われてる方がおられます。その方法はサツマイモを一本ずつ新聞紙に包んで浅い木の箱に入れ、2階の暖かい部屋に置いておくと云う実に簡単なことですが、この方法で80パーセント以上は春まで傷まないとのことです。桜の咲いている時にこの方から冬を越した沢山の芋を頂いたのです。

サツマイモの苗は、春になると沢山出回りますが、自分で種芋から苗を作り出すのも楽しいものですし、野菜を育てているという実感が湧いて来ます。

南部小麦という種類の麦が岩手県を中心に栽培されているそうです。種を秋も深まった頃蒔いたところ良く発芽いたしました。私は食するためではなく、土を良くするため、土壌改良の目的で栽培したのです。

今の私たちは、野菜を栽培するとなると、直に肥料だ、石灰だ、種を買うのだと云う話になりがちですが、大豆や麦を栽培すると土の状態が良くなることは、これらの作物を栽培しておられる方がその体験から自然と学んでいる事を良く耳にします。

また、麦わらがスイカ、メロンや地這いのきゅうりの敷き藁に使えてとても役に立っています。藁を敷いたところには草が生長しにくくなり、土の乾燥を防ぐ役目も致します。毎年冬を中心に栽培していきます。

東金市の東金駅のそばに八鶴湖という池がありますが、その周囲には桜の木がたくさん植えられていて、毎年4月上旬頃に満開になります。この6日に寄ってみましたところ、ちょうど見ごろを迎えていて、多くの人が美しい景色と満開の桜を眺めて池の周りを楽しそうに散策している様子を見ることが出来ました。

八鶴湖の周りには大正か明治時代のものかと思われる風情のある建物がいくつも見られます。また、江戸幕府を開いた徳川家康がこの池の前に屋敷を構えて鷹狩りをしたのですが、御成街道の終点がこの場所になります。いまは、その跡地に東金高校が建っています。その前を歩いていたら美しい琴の音が聞こえて参りました。どうやら生徒さんたちが琴を弾いていたようです。この学校は以前から日本で一番美しい高校になる事を目指していますが、この日は桜の中に浮いているような感じの校舎に見えました。

八鶴湖は数年前と比べると、水がとても綺麗になったと感じました。以前は濃い緑色をしていましたが、今回は透明な感じの水という印象を受けました。桜の季節だけではなくても訪れてみると心の落ち着く場所であるといつも思います。まだ子供が幼い頃にここへ遊びに連れてきましたが、公園や池、また展望台までの散策もできて子育てには良い環境であると思っていました。また、その子がこの高校でお世話になった事をとても感謝しています。素晴らしい先生方と仲間達に囲まれて大きく成長する事ができました。長生郡や山武郡に行ってもこの高校の評判はとても良いです。入学した時もこの日のように桜の花が満開でありました。